真実が正しくて、嘘が間違っているのか。 正否に委ねられた物差しが存在意義を問う。 「本当のあなたは?」 歪な嘘を免罪符にし、秒針を廻し回顧する。 ずっと気付いていた。 気付きたくなかった。 あなたが、きみが僕を象る共犯者だった事を。